【応用編】楽しみ方と学び方
楽しみながらスキルアップ!
親子で楽しむペアプログラミング
親子で楽しむペアプログラミングのすすめ
2020年度から小学校でプログラミング教育がはじまりましたが、プログラミング教育は1人で黙々と取り組むよりも、複数人で体験するほうが学習効果が高いとされています。家庭であれば、親子で一緒に取り組むといいでしょう。子どもにとって強い動機付けとなり、学習意欲も高まります。
積み木を使ったプログラミング的思考の育成
囲碁や将棋など、先を読む力が求められるゲームはプログラミング的思考を育てる手段として知られていますが、もっと手軽にはじめられる方法が「積み木」です。親がお手本を見せ、子どもがそれを再現するように積み木を組み立てていくことで、順序立てて考える力や処理の流れを理解する力を養うことができます。
ただし、お手本はあくまで目標の一例です。子どもが作る過程で独自の工夫を加えた場合は、それを否定せず、「そういう方法もある」と受け入れてあげることが大切です。柔軟な発想を尊重することで、より深い思考力が育まれます。
問題発見と解決を遊びの中で体験できる
積み木やブロックを使った遊びの中には、ビー玉を転がしてコースを作るタイプのものもあります。このような遊びではビー玉がうまく転がらない場面に直面します。その際、子どもは「バグ」に気付き、細かく修正する「デバッグ」の体験を自然に行うことになります。
自分の意図した動きを実現するために問題発見と解決を繰り返す過程は、まさにプログラミングの本質です。小学生であっても十分にプログラミング的思考を育むことができるでしょう。
考える力が未来を広げる
小学校ではじまったプログラミング教育は、中学・高校、さらには大学入試にも影響を与えるようになってきました。しかし、重要なのはコードを書く技術そのものではなく、問題を解決する力や目的達成に向けた思考力を養うことです。小学生の段階ではこうした力の土台を育むことが大切です。
現在のプログラミング教育では順次処理や条件分岐、抽象化といった概念を通じて、論理的に物事を考える力を養っています。これらは将来、新しいテクノロジーを発明する開発者として活躍する人だけでなく、どんな職業に就いても役立つスキルです。
この能力は教育の初期段階では日常生活の課題を通じて自然に育まれていきます。親子で一緒に問題解決に取り組むことで子どもの成長を促し、さらに親子の絆を深めることにもつながります。
プログラミング教育と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、まずは遊びの延長として、楽しみながら取り組んでみてください。子どもの未来を広げる第一歩となるでしょう。
