【実践編】始め方とコツ

【実践編】始め方とコツ

始める前に知っておきたいこと

始める前に知っておきたいこと

押さえておきたいポイントまとめ

メンバー選びが重要

ペアプログラミングは「誰とペアを組むか」が非常に重要です。すべてのエンジニアがこの手法に前向きなわけではないため、2人での作業に抵抗がない人を選ぶとスムーズに進行できます。特に、コミュニケーションをためらわず、わからないことを素直に質問できる人はペアプログラミングに向いています。
まずは試験的にペアを組み、相性や作業スタイルの違いを確認してみましょう。

ランダムな組み合わせも有効

スキルや得意分野を考慮してペアを決めるケースが多いのですが、あえてランダムにペアを組む方法も有効です。普段関わることの少ないメンバーと協働することで技術的な刺激を受けやすくなるからです。自分とは異なるスキルを持つ人と作業することで足りない知識やスキルが明確になり、相手からも新たな知識やノウハウを学べます。チーム全体の底上げにもつながるでしょう。

2人作業を円滑に進めるための工夫

ペアプログラミングは1人での作業とは異なり、相手の思考やペースに配慮しながら進めるため、エネルギーが激しく消耗します。適度に休憩を挟みながら作業を進めるようにしましょう。無理に続けても集中力が途切れてしまうだけです。休憩を挟み、リズムを整えることで、作業効率と精神的な安定を保つことができます。

コミュニケーションを積極的に取る

ペアプログラミングの効果を最大限に引き出すためにも、2人の足並みを揃えなければなりません。片方が理解できないまま作業が進んでしまうと適切にアドバイスできないため、ミスが多くなったり、効率が悪くなったりします。
お互いの思考を共有するためにも考えていることを声に出して伝えるようにしましょう。業務外の雑談も関係性を築くうえで効果的です。ペア同士で積極的に会話することを意識してください。

テスト駆動開発で認識を合わせる

ペアプログラミングでは最初から完成度の高いコードを目指すよりも、テストや実装、ブラッシュアップを繰り返す、テスト駆動開発(TDD)を導入して段階的に進めるほうが効果的です。まずは動作するコードを作成し、動作イメージを共有することで認識のズレを防げます。

まとめ

ペアプログラミングは相性のよさが作業の質に直結します。しっかりとコミュニケーションを取れば知識やスキルの共有が進み、ミスの防止にもつながります。適度な休憩や雑談を交えながら作業を進めましょう。ただし、意見の食い違いやペア作業への抵抗感を持つ人もいるので、メンバー選びは慎重に行う必要があります。